ぎるばーとのノート

もっともっと遠くへ行きたい 空が広く見える場所まで

2015年カレンダー

 今年もカレンダー完成しました!
 2015年は平年(閏年ではない)で、干支は乙未(きのとひつじ)。

カレンダー配布

 今日は暦の話でもちょっと。

 一年の中で、「太陽の見え方に基づく一日」の長さは実は一定ではないのです。
 太陽が南中してから次に南中するまでの時間は、季節によって微妙に長くなったり短くなったりします。
 3月や9月が短くて、6月や12月では長い。といっても一番長い日と一番短い日で50秒ほどの差ですが。

 なぜこんな変化が起こるかの説明は難しいので、国立天文台サイト内のページに丸投げします……。
 「一日」が長いとだんだん南中時刻は遅れていって、短いとその逆になります。(時刻って何だ、と思った人は鋭い! とりあえず、「時計が刻む時刻」と素朴に考えて読み進めてください。)

 正確な時計がない時代には、「太陽の見え方」と「時計が刻む時刻」の齟齬というのは気にしようがないです。
 ところが、時計を作る技術が発達すると、「時計の進み方は何に合わせればいいだろう?」という問題が浮上してきます。
 太陽に合わせる? そうしたら季節によって時計の進み方を変えないといけない……。技術的に難しいし、仮にできたとして本当にそれがいいでしょうか?

 そこで、天球上を一定の速さで動く仮想の太陽=平均太陽を考えます。
 平均太陽(実在しないので見えない)の動きをもとにして決められる時刻が平均太陽時です。平均太陽時は一定の進み方をします。

 この発明はすごい!!
 つまり安定した時刻を人工的に作り出したわけですよ。まさに人類の英知!
 (逆に太陰太陽暦の定気法は、学者が余計なことをやった感じが……。)