逆正弦分布(アークサイン分布)という確率分布があるのを、高校物理の備忘録さんの記事で知りました。記事の後半の逆正弦法則の話もとても興味深いです。
振り子の速度は最低点で最大、両端では0になります。なので、最低点付近にいる時間は短く、両端付近にいる時間が長くなり、ランダムなタイミングでチラッと見たときの位置は逆正弦分布に従います。
Arcsine distribution - Wikipedia, the free encyclopedia
逆正弦分布(0,1)は、ベータ分布の特別な場合(α=β=0.5)の別名です。この分布の乱数を生成する方法(用途はまったく不明、、)を書き記しておきます。
Wikipediaにある通り、一様乱数から、とすればいいわけですが、サイン関数を使わずに計算する方法もあります。正規乱数でおなじみのMarsaglia法を応用します。
double randomArcsine() { double u, v, s; do { u = Math.random(); v = Math.random(); s = u * u + v * v; } while (s >= 1.0 || s == 0.0); return (u * u) / s; }
第1象限で単位円内の点をランダムに選んで、原点からの距離で割ると円周上に分布します。座標を一つとって二乗すると目的の乱数が得られますね。正規乱数の場合のように二つ独立に作れるわけではないのに注意! なので……。