ぎるばーとのノート

もっともっと遠くへ行きたい 空が広く見える場所まで

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

乱数の端点【ときどき分布・4記事目】

乱数の端点 そのrandom関数、0と1は出る? 多くの言語では、標準一様分布を再現するような乱数が提供されます。randomのような名前の関数を呼べば、0から1までの浮動小数点型数値がランダムに生成される、といった具合です。 ここで、生成される乱数の値に端…

一様分布の標本レンジ【ときどき分布・3記事目】

一様分布の標本レンジ 順序統計量の差 標準一様分布の順序統計量の差はどんな分布に従うでしょうか? X(1) … X(i) … X(j) … X(n)(1 ≤ i (i) ≤ X(j)であることから、X(j) − X(i)の値は非負です。 X(j) − X(i)は次の分布に従うことが知られています。…

一様分布の標本最小/最大/中央値【ときどき分布・2記事目】

一様分布の標本最小/最大/中央値 標本最小値と標本最大値 標準一様分布の順序統計量X(i)が従う分布は、でした。 X(1)が統計量としての標本最小値、またX(n)が標本最大値です。それぞれ次の分布に従います。 一様分布の標本最小値一様分布の標本最大値 nが…

一様分布の順序統計量【ときどき分布・1記事目】

ゆるい連載シリーズ「ときどき分布」を始めます。 シリーズ名のとおり、ときどき確率分布の話をしていこうと思います。 定理の証明は省略 関係式は結果のみ示す 確率密度関数を図示 とりあえず乱数実験で確認 といったゆるい感じのスタンスでいきます。 確率…

投票箱の錯覚(ballot box illusion)

アメリカの政治学者ブランクボートによって提示された、 「投票箱が開く前、いくつもの結果に対応する状態の重ね合わせとなっているが、開票の時点である一つの結果が(確率的に)得られて当選者が決まる。」 という錯覚。 実際には、投票締め切りの時点で結…